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「ゾイド・フューザーズ」とは何だったのか | 投稿するにはまず登録を |
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| クレイジーホース | 投稿日時: 2005-4-14 0:29 |
Home away from home ![]() ![]() 登録日: 2004-7-24 居住地: 投稿: 268 |
「ゾイド・フューザーズ」とは何だったのか 様々な賛否両論を抱え、終了した「ゾイドフューザーズ」。この作品は一体なんだったのか。・・・自分にとって。
・作品世界 放映以前から「東方大陸」と言うキーワード等によって、児童誌ディオラマ展開による「バトルストーリー」と同じ世界だと言われてきましたが、果たしてどうでしょう。 TOMYか小学館か、はたまたそれ以外の企業の思惑か、あえてそれを強調する様に放映前後に発表されたZOIDSゲームのストーリーにおいて、現状における最後のバトルストーリーの直系である「伝説の三匹の虎」とリンクしたシナリオを展開しました。・・・が、実際描かれた内容は「伝説の三匹の虎」とも展開が異なり、人気機体を活躍させるためのサービスと割り切ろうにも、ワイツタイガーという主役の一角を欠くという体たらく。 少しでも視聴層、購買層を増やそうという目論見なのでしょうが、目先の商品を増やすために、その内容をおろそかにするという竜頭蛇尾。「大人の事情」という奴ですが、あまりに不甲斐無い。 大人の事情と言えば、「フューザーズ」自身、元々「ZOIDS新世紀/ゼロ」の続編として企画がスタートした物が、放送局や製作スタッフのイザコザ、様々な「大人の事情」で二転三転して来た経緯があるそうです。それが整理されないまま、下ろした旧アニメシリーズとの関連を無くし、旧ファンも無理に引き込む為、TOMYもロクに考えずに「バトルストーリー」に繋げようとしたのではないでしょうか。しかし、その意図が全くアニメ制作サイドに汲んでもらえず、アニメ本編と、キット商品パッケージの内容の乖離を招いたのではないでしょうか?結果、「フューザーズ」はオリジナルともバトルストーリーとも、旧アニメとも(シュバルツ兄コングやリノン・ガンスナイパーの標準化など)つかない、あやふやな世界になってしまったと思います。 TOMYさんは「各々の作品は別々に考えて欲しい」と言っていますが、それにしては色々ハンパです。 オリジナルとして考えるには、「ゾイド(機体)」が一体どんな存在なのかほとんど説明が無い。どの様に生まれるものなのか、何のために生まれたのか。野生と野良のあやふやな違い。その上、物語の舞台も漠然としており、文化の描き方もあやふや。それでも、バトルストーリーとは異なる世界であるという方がしっくりきます。少なくとも、バトルストーリーの100年後というには、あまりに同じ世界であるという事を示すファクターが欠けています。それを補うためのゲームのストーリーは、上記の様に役割を果たせていない。そのくせ、最終回では唐突に「ゼネバス」と言う単語が登場します。 ・ドラマ構成とキャラクター 放映前から、海外での放映内容を紹介しているサイトを閲覧しての不安や、「フューザーズの前日譚」と言う構成の「ゾイドバーサス掘廚離好函璽蝓璽癲璽匹慮媚興さも手伝って、始めから他の作品を考えずに、「フューザーズ」という作品を見る事にしました。放映前は、期待どころか絶望感に近い物を抱いていました。 序盤はむしろ好印象。単純にキャラクターの行動や言動に一貫性が無かったり、3Dモデリングが背景と馴染んでいないなど気になる所も有りましたが、解り易いキャラクター配置(悪くいえばステレオ的ですが)や、初めてドラマ映像で動く機体(ボルドガルド、ケーニッヒウルフ、ロードゲイルetc・・・)、週一で楽しみに出来るほどではありました。 しかし、それは序盤ゆえの「作品を理解して行く準備」としての楽しみの域を出ていませんでした。 まず、キャラクターの性格。様々なメディアで広報されたその設定。「お調子者の仲間」「大人の女性」「主人公の因縁のライバル」・・・。そんな漠然とした「記号」をパーソナリティ、そのキャラクターを独立した一つの人格として演出する事がエピソードごとに曖昧で、極めて一貫性を欠いてしまった事。これは「良くなった」と比較的言われる後半にも大きな影を落とします。 そしてキャラクターの持つドラマに大きく関わる内情。「伝説のゾイド」と言うテーマに、最も大きい影響力を持っていたのはRDの父、アッシュです。具体的に、本編ではリアルタイムでついに登場しなかった彼に関しての情報を書き出してみましょう。 ・第一話「Ziに吹く風」:「伝説のゾイド」について、よくRDに語って聞かせていた。バートンは彼と何度も対戦歴があり、敵ながらも惚れ惚れすると賞賛する。 ・第五話「少年マット」:RDの幼い頃、失踪。RDの母親は死別。 ・第六話「熱砂ロード」:ハルド登場。アッシュとマスクマンとは古くからの知り合いのよう。アッシュもマッハストームのファイターだったらしい。 ・第十話「過去からの来訪者」:マービス登場。マスクマンが墓参りしている相手を「オヤジさん」と呼ぶ。墓標の主がはっきり語られないので、新しい謎が発生。アッシュは「失踪」だが、マスクマンは彼が死んでいる事をRDに隠しているとも取れる展開。最終回を向かえた今では、サンドラの父グラハムの墓だと考えるのが妥当でしょう。 ・第十九話「真昼の決闘」:RDの「伝説のゾイド」を語る際に、話が少し。第一話と大差無し。ただ、この頃からRDの意識は「伝説のゾイド」を“見つける”事から“ふさわしい男になる”事に移行しつつある。そのままこれはアッシュがRDに伝えたかった事の明確化に繋がって行く。 ・第二十四話「伝説のゾイド」:「伝説のゾイド」と思っていたエナジーライガーが、悪人の企みの一環であった事にRDの心は折れそうになる。しかし、彼の面影の中にアッシュがあらわれ、「伝説のゾイド」を求める姿勢に付いてRDに再認識させる。また、Bパートのアイキャッチに彼と思われる姿が。 意外に関連エピソードは少なめですが、フューザーズの中では比較的根っこに存在しているキャラクターでした。また、はっきり登場しないエピソードでも、エナジーライガーの行動がRDを見守っているように思わせる所が多々あり、そのパイロットが彼ではないかと思わせました。と言うより、そうでなければ不自然なほど、行動が不自然でした。 そしてレギュラーキャラクターのマスクマン。彼を中心にアッシュ、そして旧マッハストームの描写もキャラクターを彩るための土台として機能していました。彼自身の個性はほぼ完成されていましたが、旧マッハストームのメンバー、マービスは思わせぶりな台詞で何も明かさず、謎だけを残したまま後半に移行してしまいます。そして結局、初登場以降の彼の行動の意図は明かされず終いになってしまいました。そして墓だけは先に登場していたグラハムのエピソードも、最終回一話前と言うギリギリで唐突に登場しました。 マスクマンはこういった未消化に終わった要素を物語の中で良質のドラマに昇華させるカギを握っていた訳で、その性格だけでなく、ドラマの中での立ち位置がほとんど機能しなかった代表と言えるでしょう。 サンドラとの事も、ここまでもったいぶらなければ、ブレードの突然の別人化も無かったかも知れません。 そしてサベージハンマー。当初の広報より、各キャラクターの性格や漠然とした目的に終始し、生い立ちがろくに描かれずもったいぶりすぎたため、何ともちぐはぐな印象があります。 チームの中で最大の問題である、ブレード。RDを敵愾視する理由に関してもったいぶっていましたが、それ以前に性格付けも曖昧でした。前記した「記号としてのパーソナリティ」に終始し、「ライバルとはこういうもの」という漠然とした意識でしか描かれていないと思われる所が散見されます。 そして1〜4話において、「機体の性能もろくに活かせず、ただ勢いに任せてイチャモンを付けているチンピラ」然とした初期。そこから次の第五話において突然パワーアップしたかの様に「卑劣な事が嫌いなダークヒーロータイプのライバル」にシフトし始めます。これは、バートンのキャラクターが確定した事の裏返しのフシがあり、ブレードと言うキャラクターの強化では無い様に見えます。彼の強化をするなら、それなりに彼が変化するまでの過程を描いて然るべきでした。 しばらくのブランクを鋏んで、第12話での再登場。第五話で見せたダークヒーローぶりに磨きをかけ、人気が急上昇したのもこの頃でしょう。しかし、それ以前の彼からの変化はおざなりにされ、「ライバルという記号」の枠で混乱している感は否めません。 彼の心情に関してはそのままおざなりにされたまま、リュックの「ヒロイン化」の強化によって、唐突に彼の「ゾイド観」が描かれます。しかし、バスターイーグルの洗脳シーンを笑みをたたえて見つめる描写を始めとする過去の演出と噛み合わず、むしろシリーズとしてのパーソナリティは薄くなった気すらします。 RDを恨む理由が明らかになっても説得力が無かったのは、単に理由が彼の言う所の「小さな事」だからでは無く、ブレードと言うキャラクター自身が「一人の過去も未来もある人間」として描ききれなかったと言う事でしょう。 また、第三話で「お前を消しに来た」と言う彼に、RDは「上等だ」と殺し合う事にそれほど違和感を抱いていません。RD自身、自分が狙われる理由が解っていたら、いくら何度も突っかかられていても、ここまで殺伐としたやり取りが成立したでしょうか?少なくともフューザーズ全編を通して、RDはその様に描かれていません。さらに、その後第二十一話において、連続ゾイド襲撃事件の犯人がブレードではないかと推測するレベッカに対し、「あいつはそんな奴じゃない!」と激昂して否定します。これでは「恨む理由」以前に、二人の関係が破綻しています。 もし、他にも回想シーンなどを増やして「恨む理由」を増やしても、ブレードというキャラクターが既にシリーズを通して内含していた矛盾は晴らす事は出来ないでしょう。 また、後半のブレードを一人のキャラクターを成立させるためには、それまでの「フューザーズ」と言う作品を否定する他ありません。むしろ、序盤の彼のヘタレ振りをより追及して、情け無さに磨きをかけた方が良かったかもしれません。 結局、「種はまいたが収穫の仕方を間違えた、もしくは収穫しなかった」伏線ばかりだった様です。「行間を読む」と言う言葉があります。これは物語の流れを崩さないために描ききれず、破棄された要素を読者が想像する事、若しくはそれを楽しみとして残す事ですが、ドラマを構成する上で必要な流れを無視した勢い、「ノリ」だけでは作j品は成立しません。 ・ゾイド 視聴者が最も気になったのは、やはり自分達の身近なゾイドが、映像の中でどんな活躍をするかでしょう。 第一話において、過去のアニメ作品に思い入れが強いほど技術的な弱体化を嘆く傾向がありましたが、近年の作品としてもまだまだ及第点だったと思います。 その後、序盤において、前情報の「バトルストーリーの後日譚」とは思えない演出が続出。前述の様に、市販商品の機体解説を否定する所も増え、本編以外の情報と照らし合わせて拒否反応を示す方も多かったようです。自分はあくまで映像本編で楽しむつもりだったので、まだこの辺は許容範囲でした。 ゾイド単体としては、それほど嫌悪するような事はありませんでした。むしろ問題は新要素「ユニゾン」の使い方。ゾイド(BLOX)個々には各々の個性があります。武装体系、機体の役割、得意な戦術etc・・・。ほんの一部を除き、ほとんどのユニゾンは、漠然と「火力と出力、装甲が強化」ばかりが協調されていました。序盤にあった「タイムリミット」と言う弱点も、後半では完全に忘れられてしまいました。 またユニゾンゾイドの数も、序盤でこれから主力になる様な事を匂わせながら、あまり活かされませんでした。ピアーズ博士の宣伝、ダンの手腕、ホップの「これから敵にもユニゾンゾイドが増える」と言う危惧、ユニゾンがこれからどうなって行くのか興味を抱かせる準備は出来ていました。しかし、これが活かされる事はほとんどありませんでした。ゾイドバトルの漠然とした存在とマッハストームの副業、さらに後半のリヒタースケールの暗躍。こういった物を整理し切れなかった事も手伝って、結局「ZOIDSとして何を目指した作品か」と言う事が何も伝わらないと言う事です。 ・総括 数多くの消化不足を残したまま、フューザーズは終了しました。興行的には市場にZOIDS商品を残し、新しいユーザーを獲得した事は伺えます。例えそれがメーカーが望んだほどでなくとも。 映像作品としては数多くの不満点を抱え、この様な商品展開にも疑問を残しましたが、それでも悪い所だけでなく、部分的ではありますが、楽しめた事も事実です。 終わってみて、いろいろモヤモヤが残りましたが、結局、愛する作品の一本になったようです。 かえすがえすも、「大人の事情」とイザコザに振り回され、きちんとした環境で制作されなかった事が残念です。 ちなみに、自分が最も愛すべきエピソードは、第十五話「失った翼」でした。 長文、駄文、失礼致しました。 |
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| 題名 | 投稿者 | 日時 |
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クレイジーホース | 2005-4-14 0:29 |
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NOVO | 2005-4-14 3:18 |
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クレイジーホース | 2005-4-14 3:55 |
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Anonymous | 2005-4-14 19:23 |
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クレイジーホース | 2005-4-14 22:04 |
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れもねーど | 2005-4-15 15:12 |
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クレイジーホース | 2005-4-15 18:46 |
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れもねーど | 2005-4-15 23:27 |
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クレイジーホース | 2005-4-15 23:54 |
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神鳴流 | 2005-4-16 22:59 |
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